道路地図と時刻表がおもしろい

ドライブしたらすぐ復習

2019年10月から暮らしている名古屋。土地勘がないので車でドライブするのも緊張感があります。自分はどこを走っているんだろう。この道はどこにつながっているんだろう。北へ向かっているのか、名古屋駅に近づいているのか?すべてが手探りです。

でも本当は「カーナビ」に頼ってます。目的地を設定してカーナビの指示通りに進む、それだけでもなじみのない町はスリリングです。

走りながら信号などで地名を確認、自分がどんなところを通っているのかを毎回記憶します。そして家に帰ったら復習するのです。

道路地図に自分が通った道を記入

そこで登場するのが道路地図です。道路地図は東西南北は正確ですから、今走ってきた道をたどると方向感覚がわかってきます。そして幹線道路のつながり、交わり、それらがまるで謎解きのように、街の全体像が見えてきます。この理解はカーナビにだけに頼っていたのではなかなか得られません。道路地図に〇をつけたり線を引いたりして、自分だけのオリジナル地図に育てていくのも楽しいものです。

最終テストはカーナビなしで

自分の頭の中に地図が出来上がってきたら、最後はカーナビなしで走ってみます。少し不安ですが道路標識にも注目していると大体問題なく走れます。そうやって知らない街が自分のなじみの街になっていくのです。名古屋は幹線道路が数多くあるので、まだ知らない土地はたくさんあります。見慣れない道を走る楽しみはまだまだ続きそうです。

鉄道はスマホアプリが便利すぎる

次は鉄道です。自分が使っているアプリは「駅すぱあと」です。パソコン黎明期からおなじみの老舗ソフトですよね。ネーミングのダジャレがかっこよすぎます。そのほか乗換案内などいろいろありますが、これらのソフトを使うと目的地までの最適なルートと時間が瞬時にわかります。

でも私はそれらのソフトが出るまで、時刻表を駆使していました。

時刻表で旅ができる!

時刻表は駅名と時刻が羅列されている本です。索引地図から目的のページを開き、時間をたどっていく、それに続く路線をさらにたどっていく、その繰り返しです。それなりの距離があればちょっとした旅行気分です。その場所に行ったこともないのに数字と地図上で旅をするのです。時刻表は私の小学生時代からの愛読書!遊び道具でした。北海道の稚内から鹿児島県の枕崎まで特急に乗らずに何日で行けるだろうなんてチャレンジしたこともありました。

出張精算の便利屋

社会人になると、出張精算というのがあります。時刻表で調べるのが苦手な人は私に頼んでくるようになり、喜んで請け負っていました。料金計算もちょっとしたコツがいるんです。精算よりも計画をつくってあげるほうがもっと楽しいです。

しかしスマホアプリの登場で誰でも簡単に調べられるようになり、私のスキルは役に立たなくなってしまいました。AIに人の技術を奪われた気分です。(AIではありませんが)

それでも私は時刻表派

さすがに旅をするときに重い時刻表を持って歩くことはなくなりましたが、今でも家では時刻表をめくります。それは道路地図と同じです。時刻表でなければわからない情報があるからです。駅と駅との間隔、一日に何本止まるか、どのルートをたどれば楽しいか、新発見があるかなどです。特に私の好きなローカル線、非電化区間に思いをはせるときは時間を忘れます。そしてその路線に実際に乗ってみて本物の旅情を味わう。たまりませんね。

道路地図と時刻表のアナログ感はレコード的な味わい

道路地図や時刻表はなくても何とかなります。でも全体把握できますし、東西南北の位置関係の把握にも重要です。

さらに面白いのは、地図や時刻表で眺めていて、実際に行ってみる、そんな体験です。それはまるでCDや音楽配信にはない、LPレコードジャケットを所有する感覚に近いかもしれません。たとえがわかりにくいか。要は昭和!ってことです。