これからの「お金の真理」

全国で緊急事態宣言が解除され、いよいよ経済活動が少しずつ動き始めます。しかし企業の業績はほとんど悪化し、労働者の収入は落ち込むことが予想されます。それどころか解雇の動きも出始めています。

退職金は?年金はどうなる?

私は定年直前の58歳なので退職金や年金が予定通り出るのかが関心事なのですが、週刊ダイヤモンドの5月23日号の見出しは収入激減&定年危機です。

たった数か月の感染症対策で世の中はすっかり変わってしまい、何も確かなものはありません。すでに自分の会社では夏のボーナスの40%カットが決定しています。6月から7月のかけて多くの企業がボーナスカットとなることは間違いありません。

退職金は予定より減ってしまうのか。年金は65歳から支給されるのか。疑いもしなかったことが起こりそうです。じいさんになってもずっと働き続けなければならないかも。

まず見直すべきは支出

突然何か新たな収入源が出てくるわけがありません。投資にはリスクがあるのでほどほどの割合でしかできません。そうなるとまずは支出を見直すことになります。それこそ不要不急の支出は先送りし、月々の支出をどう抑えていくかがカギになります。

これから先ヤバいという危機感が重要

国は一人10万円くれた。でもこれから先ずっと支えてくれるわけもない。むしろ税金を納めることをもとめられます。でも今までの老人と同じような老後はもう送れないし、食うに困らないように必死に自衛する必要があります。

経済的に厳しくなる中で、どうやって楽しく幸せに健康に暮らしていくのか、一人一人の工夫と努力が求められる時代がやってくるのです。「ヤバい時代」は確実にやってくるという危機感をもって家計管理をしていきましょう。

ショボい投資信託が月1万円を生み出してくれれば!

GW後から始めた投資信託、実はコロナで10万円以上損失を出し売却したため、あらためて始めたわけですが、これが毎月1万円、1年で12万円を生み出す金の卵になってくれればと見守っています。どうなるかな?

道路地図と時刻表がおもしろい

ドライブしたらすぐ復習

2019年10月から暮らしている名古屋。土地勘がないので車でドライブするのも緊張感があります。自分はどこを走っているんだろう。この道はどこにつながっているんだろう。北へ向かっているのか、名古屋駅に近づいているのか?すべてが手探りです。

でも本当は「カーナビ」に頼ってます。目的地を設定してカーナビの指示通りに進む、それだけでもなじみのない町はスリリングです。

走りながら信号などで地名を確認、自分がどんなところを通っているのかを毎回記憶します。そして家に帰ったら復習するのです。

道路地図に自分が通った道を記入

そこで登場するのが道路地図です。道路地図は東西南北は正確ですから、今走ってきた道をたどると方向感覚がわかってきます。そして幹線道路のつながり、交わり、それらがまるで謎解きのように、街の全体像が見えてきます。この理解はカーナビにだけに頼っていたのではなかなか得られません。道路地図に〇をつけたり線を引いたりして、自分だけのオリジナル地図に育てていくのも楽しいものです。

最終テストはカーナビなしで

自分の頭の中に地図が出来上がってきたら、最後はカーナビなしで走ってみます。少し不安ですが道路標識にも注目していると大体問題なく走れます。そうやって知らない街が自分のなじみの街になっていくのです。名古屋は幹線道路が数多くあるので、まだ知らない土地はたくさんあります。見慣れない道を走る楽しみはまだまだ続きそうです。

鉄道はスマホアプリが便利すぎる

次は鉄道です。自分が使っているアプリは「駅すぱあと」です。パソコン黎明期からおなじみの老舗ソフトですよね。ネーミングのダジャレがかっこよすぎます。そのほか乗換案内などいろいろありますが、これらのソフトを使うと目的地までの最適なルートと時間が瞬時にわかります。

でも私はそれらのソフトが出るまで、時刻表を駆使していました。

時刻表で旅ができる!

時刻表は駅名と時刻が羅列されている本です。索引地図から目的のページを開き、時間をたどっていく、それに続く路線をさらにたどっていく、その繰り返しです。それなりの距離があればちょっとした旅行気分です。その場所に行ったこともないのに数字と地図上で旅をするのです。時刻表は私の小学生時代からの愛読書!遊び道具でした。北海道の稚内から鹿児島県の枕崎まで特急に乗らずに何日で行けるだろうなんてチャレンジしたこともありました。

出張精算の便利屋

社会人になると、出張精算というのがあります。時刻表で調べるのが苦手な人は私に頼んでくるようになり、喜んで請け負っていました。料金計算もちょっとしたコツがいるんです。精算よりも計画をつくってあげるほうがもっと楽しいです。

しかしスマホアプリの登場で誰でも簡単に調べられるようになり、私のスキルは役に立たなくなってしまいました。AIに人の技術を奪われた気分です。(AIではありませんが)

それでも私は時刻表派

さすがに旅をするときに重い時刻表を持って歩くことはなくなりましたが、今でも家では時刻表をめくります。それは道路地図と同じです。時刻表でなければわからない情報があるからです。駅と駅との間隔、一日に何本止まるか、どのルートをたどれば楽しいか、新発見があるかなどです。特に私の好きなローカル線、非電化区間に思いをはせるときは時間を忘れます。そしてその路線に実際に乗ってみて本物の旅情を味わう。たまりませんね。

道路地図と時刻表のアナログ感はレコード的な味わい

道路地図や時刻表はなくても何とかなります。でも全体把握できますし、東西南北の位置関係の把握にも重要です。

さらに面白いのは、地図や時刻表で眺めていて、実際に行ってみる、そんな体験です。それはまるでCDや音楽配信にはない、LPレコードジャケットを所有する感覚に近いかもしれません。たとえがわかりにくいか。要は昭和!ってことです。

 

「お金の真理」与沢翼著

今月発売された与沢翼氏の「お金の真理」。波乱万丈の人生を送る彼が一体どんなことをお金の真理として語るのか注目の書です。

かつては金にものを言わせて夜の街を豪遊し、超高級車を何台も所有し、成金を絵にかいたような存在だった与沢氏。しかし転落して日本を離れます。そこからさまざまな投資などで復活を果たし今に至ります。

彼が様々な経験から発見した黄金ルールとは何か?それが書かれています。

破天荒な与沢氏からは想像できない堅実なルール

まず驚いたのが、彼が今1か月に使うお金は3万5000円程度だということ。普通のサラリーマンと同じか少ないぐらい。今でも投資で稼いでいるのにどうしちゃった?

それはお金の魔力を知ってしまった彼の反省からの行動のようです。なんだか普通になっちゃって面白くないけれど、私たち一般庶民にも彼が伝えるお金の真理はあてはまります。高額の家賃やローンを払ってリッチな生活を気取ってみても、それは資本主義のカモになっているだけ。本当のリッチはそれらを貸している人たちなのです。

「お金を守る」ことが大切だとも説いています。欲望は限りないので衝動買いが後悔の山を作ります。ちょっと立ち止まって本当に必要かどうかいったん我慢してみる、そうすると意外と衝動はおさまってしまうとのこと。なんと普通なルール。ちょっとがっかりです。

人脈は負債

与沢氏は今チームを作らずに個人で活動しています。これまでは人脈こそ仕事ができる人に必須のものと言われてきましたが、彼はそれを否定します。時間とお金のロスにつながるので人脈はいらないというのです。これは業種にもよるでしょう。しかしこれまでのビジネスの価値観に一石を投じる新しい考え方かもしれません。

個人の時代はますます顕著になり、今までの価値観は壊れつつあります。その時代に「お金の真理」について至極あたりまえの真実を伝える書です。与沢翼の破天荒さはどこへ行ったのか。普通の人に戻ってしまったけれど、お金の真理は大体収まるところに収まるようです。