借金返済で効果的だったことは

返済が必要なものはすべて借金

借金に苦しんでいる方はたくさんいると思います。住宅ローンも借金です。車の残価設定ローンも借金です。スマホの購入だってたいてい分割ですよね。それって全部借金です。毎月一定の金額を引き落とされます。

これに加えてクレジットカードのリボ払い、キャッシング、カードローンの返済も加わります。

私は4年前に650万円ほどの借金がありましたが、昨年6月に完済しました。かなりスピードアップして返済しました。その時効果的だった方法をご紹介します。

レコーディングダイエットの手法は応用可能!

借金返済の期日(引き落とし)は毎月10日だったり27日だったりいろいろです。そこで月が替わる直前のタイミングで、あることを必ずやりました。それはツイッターへの書き込みです。何を書き込むかというと

1 先月末の借金額(元本)

2 今月の返済額(元本)

3 今月末の残債(元本)

これだけです。「今月いくら返済して残りはいくらになりました」と毎月書いたのです。

記録する=レコーディング。これはかつて「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫著)に書かれていたレコーディングダイエットを応用したものです。ただ毎日体重計に乗ってそれを記録していくだけでダイエットできるという方法です。体重の数値が減っていくことが励みになってさらに数値を下げるよう食べ物に気を付けたり運動したり、意識づけがしっかりできるというわけです。

同じように借金の現状を記録することで、自分は今いくら借金があるのか、月々いくら返済しているのか、このままいくと完済まで何年かかるのか把握できるのです。

他人の借金額なんて興味ないでしょ?いや、意外と。

自分でノートにつけてもいいのですが、ツイッターで公表することでさらにハードルを上げたわけです。でも自分の借金額をツイートしてもそんなもんに誰も関心ないと思っていました。ところが毎回10人を超える方から「いいね」を押していただきました。コメントをいただくこともありました。意外と応援してもらえるものだなとうれしく思ったのも継続できた要因かもしれません。

本当の効果は実は

毎月末に借金額をツイッターに書き込むことで、私の頭の中には今現在いくら借金があるのか常に記憶されました。万の単位までは確実に言えました。通勤で歩いているときも借金額を思い出して「今月はいくら減らせる」とよく考えていました。一日1回は借金のことを考えていました。そこまで意識すると思うことは「早く返してしまいたい」ということです。早く返すためには繰り上げ返済です。予定より多く返済し、前倒しすることで最終返済日を1か月でも短くするのです。

これこそがレコーディング借金返済の効果です。どんどん返して額を減らしたい、その欲求が高まるのです。

いいことばかりではない

おかげさまで借金返済は無事終了し、大きなプレッシャーから逃れることができました。

でもそのために失ったこともあります。当時頭の中はいつも借金返済のことばかり。人生を楽しむこと余裕をなくしました。仕事に前向きに取り組む意欲が欠けました。家族の時間も空々しくなりました。ちょっとやりすぎた気がします。それが反省点です。

意識することが大切だが、ほどほどに

何かに集中するためにレコーディングの手法は効果的です。しかし度が過ぎると大切なものまで失ってしまいます。自分という人間がちょっとつまらない人間になった気もします。これから借金返済に取り組む人、返済中の人はぜひレコーディングの手法を試してみてください。その際は借金返済と人生の充実のバランスを失わないようにお気を付けくださいね。