「お金の真理」与沢翼著

今月発売された与沢翼氏の「お金の真理」。波乱万丈の人生を送る彼が一体どんなことをお金の真理として語るのか注目の書です。

かつては金にものを言わせて夜の街を豪遊し、超高級車を何台も所有し、成金を絵にかいたような存在だった与沢氏。しかし転落して日本を離れます。そこからさまざまな投資などで復活を果たし今に至ります。

彼が様々な経験から発見した黄金ルールとは何か?それが書かれています。

破天荒な与沢氏からは想像できない堅実なルール

まず驚いたのが、彼が今1か月に使うお金は3万5000円程度だということ。普通のサラリーマンと同じか少ないぐらい。今でも投資で稼いでいるのにどうしちゃった?

それはお金の魔力を知ってしまった彼の反省からの行動のようです。なんだか普通になっちゃって面白くないけれど、私たち一般庶民にも彼が伝えるお金の真理はあてはまります。高額の家賃やローンを払ってリッチな生活を気取ってみても、それは資本主義のカモになっているだけ。本当のリッチはそれらを貸している人たちなのです。

「お金を守る」ことが大切だとも説いています。欲望は限りないので衝動買いが後悔の山を作ります。ちょっと立ち止まって本当に必要かどうかいったん我慢してみる、そうすると意外と衝動はおさまってしまうとのこと。なんと普通なルール。ちょっとがっかりです。

人脈は負債

与沢氏は今チームを作らずに個人で活動しています。これまでは人脈こそ仕事ができる人に必須のものと言われてきましたが、彼はそれを否定します。時間とお金のロスにつながるので人脈はいらないというのです。これは業種にもよるでしょう。しかしこれまでのビジネスの価値観に一石を投じる新しい考え方かもしれません。

個人の時代はますます顕著になり、今までの価値観は壊れつつあります。その時代に「お金の真理」について至極あたりまえの真実を伝える書です。与沢翼の破天荒さはどこへ行ったのか。普通の人に戻ってしまったけれど、お金の真理は大体収まるところに収まるようです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です