小学1年生の国語がむずかしい?2

音とは違う文字にしなくてはならない

今回も発音と表記のずれについてです。

ボクワ センセイワ の 「ワ」

音は「」なのに文字は「」と書かなければいけないですよね。=ぼくは 先生は

アナタオ トモダチオ の 「オ」

音は「」なのに文字は「」と書かなければいけません。=あなたを 友達を

助詞なんて言葉は知らないのに、「わ」と「は」、「お」と「を」を使い分けなければいけない。

今振り返っても小学1年生でよくあんなことができたと思います。

あいさつの言葉もむずかしい

朝のあいさつ「おはよう」はいいのですが

昼と夜が問題です。

昼のあいさつ「コンニチワ」。

これを文字にすると「こんにち」ではなく「こんにち」。

夜のあいさつ「コンバンワ」。

これも文字にすると「こんばん」ではなく「こんばん」なのです。

これについては大人になっても間違って使っている人もいるようです。

なんでではなくてなのか。

これは「今日(こんにち)はいいお天気ですね」

「今日(こんにち)はおめでとうございます」

などとなっていたものを、初めの「今日は」だけをあいさつの言葉に省略して用いたからのようです。

今日(こんにち)は~ 今晩(こんばん)は~ と本当は続きがあるはずだったので

助詞の「は」ということなのですね。

これについて私は、小学校で「こんにち」ではなく「こんにち」だよとしっかり習った記憶がありませんが、みなさんどうですか?

柔軟な頭だから対応できた?

前回の「長音」もむずかしかったですよね。

小学1年生の国語がむずかしい?

私は文字を音にするということをやってきたので、普段疑問にも思わないことをあらためて考えることになりました。

だから小学生がこれらのことをきっちり正解していたらほめてあげてください。

もし間違っていても、むずかしいことをやっているのだからと気持ちを分かってあげてください。

それにしてもみんなよくできたよね。

もしいまだにSNSで「こんにちわ」なんて書いている人がいたら直しましょうね。

 

 

小学1年生の国語がむずかしい?

皆さんは小学1年生の国語って一番簡単って思ってますよね。

私は言葉を生業にしてきましたので、実は小学1年生の国語が結構むずかしいってことを発見してしまったのです。でもその事実はほとんど知らていません。

何がむずかしいかというと

発音と表記の違いがむずかしいんです!

「お父さん」をひらがなで書くと?

「お父さん」をひらがなで書くと「おとうさん」ですよね。

でも子供たちは音で言葉を覚えていますから、ここで迷うわけです。

実際の発音は

オトーサン

ですよね。

でも 「おとーさん」 とは書きません。

ではどう書くか。子供たちはきっと次の2つを思い浮かべます。

おとおさん と おとうさん

困っちゃいますね。でも

「おとうさん」

って書かないと✖なんです。

でも発音は

オトーサン

だからややこしいですよね。

「先生」をひらがなで書くと

子供たちがよく使う言葉が「先生」ですよね。

発音は

センセー

です。

音から文字にすると

せんせえ か せんせい

ですが、

「せんせい」

って書かないといけないのです。みんなできるかな。

伸ばす音「長音」はむずかしいのだ!

王様 は おうさま (オーサマ)

狼  は おおかみ (オーカミ)

など、伸ばす音「長音」(チョーオン)は、言葉の成り立ちによって表記をそれぞれ覚えなければならないのです。

そんなむずかしいことを小学1年生は覚えていかなければならないのです。

学校(ガッコー)って がっこお? がっこう?

面倒くさいところだねえ。